スカッシュの神様。007
第七章「新たなるライバル?」
「お〜い大変だ〜」「円山さんどうしたん?」「世界チャンピオンのジョン・ステルスがカナダのジュニア選手に負けたそうだ!そいつまだ16才だって」
「名前なんていいますの」
「ジョナサン・カーンズ」「カーンズって昔一族でトップランカーを独占したことがあるっていう伝説の?」「そうそのカーンズの血をひいた少年が小さいころからカナダで英才教育を受けてたらしい」
「あっ大空が来た!お前ジョナサン・カーンズって知ってる?カナダでスカッシュしてるらしいんだけど」「カモメのジョナサンなら知ってるよ!なんてね、ジョナサンてカーンズっていうんだ。パキスタン人なのにジョナサンなんてへんなのと思ったらお母さんがカナダ人だって。おじいちゃんは世界チャンピオンだったらしいよ!1週間程マイクや僕と一緒にピーターのところにいたよ!何か悪いことでもしたの?」
「ちゃうちゃうジョン・ステルスに勝ったんや!」
「ステルスさんて誰?」
「今の世界チャンピオンだよ」
「ジョナサンが勝ったんだ・・へえ〜良かったね!」
「お前なあ〜オリンピックでお前のライバルになるかもしれへんやないか?」
「そんなまだ2年も先のことだよ!そんなことよりおじさんの関東オープン大会の方が気になるな〜!優勝できるの?できなきゃフランス料理のフルコースおごってね!でもおじさんとスペンサーさんだとまだ100万キロの差はあるから気楽にやれば!」
「1ミクロンの気づかいもないお言葉ありがとう!」
「どういたしまして!でもおじさん僕のライバルっていってたけど本当はマイクやジョナサンより強いヤツがいるんだ!そいつとはお互い0点のまま1時間やってたんだけど突然スカッシュコートをトントンって叩くやつがいて腹減ったから飯食いに行こうっていうからやめようか?っていって終わりにしたんだ。ちなみに止めたヤツはマイクなんだけどね!」
「そいつの名前は?」
「さあね!たまたま1度来た時やったから名前は聞かなかったけど!東南アジア系の男の子だったよ!」
「どれくらい強かったんや?」
「そうだなピーターマイナスパワー20%ダウンって感じ!」
「よくわからへんがな」
「おじさんならピーターのパワー、スタミナ、テクニック、頭脳80%オフって感じかな!」
「悪かったな」
「まあ気にしない気にしない人生高い壁もあるさ」
「若いくせに人生を語るなっちゅーの」