スカッシュの神様。009
第九章「大空の恋!」
「あの〜スカッシュ教えてもらえませんか?」
「うんいいよスカッシュ経験は?」
「大体1年くらいです。」ン!どっかで聞いたようなフレーズ!?
「君上手いね!センス抜群なんて名前?」
「横山今日子です。」
「なんでスカッシュ始めたの?」
「大空さんのプレーをテレビで見て感動して」
「ほんとに!どうもありがとう!そう言われると嬉しいや」
「大空さんてスカッシュの世界チャンピオンなのに全然偉ぶったところがないですね!」
「おじさんにはよく口が悪いって言われるよ!でもスカッシュっていうたった1つの狭い世界で1番になったからって偉そうにしてたらバカみたいじゃない!おじさんなんてスカッシュは僕より下手だけどボウリングはアベレージ180以上あるから全然勝てないもん。今日子ちゃんだって僕より得意なものがいくつもあると思うよ」
「あの〜花火好きですか?」
「好きだけど」
「今度一緒に行ってもらっていいですか?」
「うんいいけど・・・」
「ありがとうございます。」
石川県じゃ夏場毎週どこかで北国新聞か中日新聞主催の花火大会をやってる、犀川か川北の花火当たりがいいけど!そういえばおじさん1度は大阪のPLの花火を見にいけって言ってたな2時間で12万発も上げる世界一の花火大会だって、でもとりあえず車乗れないから犀川に行こうかな?なんか気持ちがソワソワしてきた。オリンピックでもこんな緊張しなかったのに!
「ねえ!今週末の犀川の花火大会に行こう!」
ちょっと離れたところから見ていた2つのニコヤカな目、あいつもスカッシュより楽しいことやっと見つけたみたいやな〜。