スカッシュの神様。014
第十四章「バドミントン対決」
「やあ久しぶりだな大空くん」
「お久しぶりです」
「今日は君と君のママ、それから私と現全日本チャンピオンの杉山陽子さんのダブルス戦でいくよ」
「彼が大空くんだ!大空クンのママは当然知っているね!」
「ええもちろんです!対戦できて光栄です」
「もうママはおばさんだから手加減してね!イテテ」
「何を言ってるのあんたは!まだまだ若い子には負けないわよ!」
「クソ負けちまった!すまない杉山さん」
「まあまあ僕らが強かっただけなんで気にしないでください!イテテ」
「スイマセンこの子口が悪くて」
「母親に似ているとよく言われます!イテテ」
「大空くんはスカッシュチャンピオンらしいけどバドミントンでも世界チャンピオンを狙える実力だな」
「おだてないでください本気にしますから!先週もパパと一緒にいったテニス大会でおなじこと言われて有頂天になってますから」
「なんで杉山さんのスマッシュを簡単に返せるのかね〜」
「集中すると相手の動きやシャトルがスローモーションに見えるので世界チャンピオンでも子供とやっても多分あまりスピードの違いは感じません。ただコースはさすがに厳しいけど体力とスピードには自信がありますから!なんたって若いんで!イテテ」
「これで性格が良ければイイ子なんですけど」
「だからママに似て・・・イテテテテ」
「それじゃあまた今度オホホホ!いくわよ大空」