スカッシュの神様。016
第十六章「スカッシュの王様」
「スーパーウルトラスペシャルショット」
「ねえ円山さんとおじさん何やってんの?」
「あの2人自分のショットに名前をつけながら打ってるみたいだよ」
「どうみても普通のショットにしか見えないけど?」
「僕もそう思うけどアニメの影響だね」
「ああスカッシュの王様ね!じゃあ僕も」
「おいおいお前まで小学生レベルになるのか?」
「サプライズネバーギブアップショット」
「じゃあ僕はイレースショット」
パシ〜ン「あれボールが消えた?おおいつの間にあんなところに!大空ついに消える魔球を完成させたのか?お前ってやっぱりすごいな!!」
「まあね!」
「どうやったらあんなショットが打てるんだ?」と真顔の森本。
「まずボールを打つ瞬間に床を蹴って音を出す。そのまま上手くボールをつかんで相手がボールはどこだと思っている瞬間に後ろにボールを上手く転がせばイレースショットの出来上がり!」
「あっ騙された」
「おじさんも名前つけてる暇あればスカッシュの戦略でも考えなよ!名前だったらおじさんショットやおじさんドロップでいいだろ?」
「それじゃあちょっとカッコワルイじゃないか?せめてナイスミドルショットにして」
「懲りないね!おじさん」