スカッシュの神様。025
第ニ十五章「スカッシュ講習会その1」
「ねえ皆なラケット振ってみて...。ねえ山田くん握る時人さし指と中指の間を少し開けた方がいいよ指の間隔なく握るとどうしても親指、人さし指の方に力が強くなって小指側の力が弱くなるからバランス悪くなるんだ!
それから最初からラケットのグリップを強く握らないでね腕や肩の筋肉が緊張して速く振れなくなるよ!
大人の参加者の方は上手いジュニアを見習って出来るだけ腕の力に頼らず下半身、膝のクッションもうまく利用して下さい。
スカッシュはポジショニングと打点と打つ時のタイミングが大事です。そこでフットワークと観察力、ボールへの反応が必然と大事になります。
打つ体制や準備が良ければミスも減るし、狙った所にもボールが飛んで行きやすくなります。ボールが前壁の真中に行きやすい人は横振りの前打点ぎみになっている可能性があります。
身体が開く人がボールを打つ瞬間とその後のほんの一瞬は打点に顔を残すようにしてください。
自分の飛ばしたボールをじっと見る必要ありませんからTエリアに戻ることに集中して相手が打つ瞬間、ボールを打った瞬間もよく観察してボールに対する反応と予測を磨くトレーニングをしましょう!
つま先を使ったステップも忘れないように!
何も考えずに打ち合っているのと色々意識しているのでは上達の進歩に差がでますよ。スイングは身体の回転と手首のコックを利用してコンパクトに振ってください。大振りは相手に対して危険ですし、ラケットの円回転が小さい方がボールが速くなります。
テニスのようにパワーはあまり武器になりませんからパワーよりスピードとコントロールを重視してください。
それでは今回は今言ったことを意識した練習をはじめていきます。」