スカッシュ上達ヒント(初心者、初中級者向け)

スカッシュは何かのヒントで上手くなる可能性があります。好きな人が増えればいいなと思います。

スカッシュの神様。027

第二十七章「ロベルトとリナウド」



 日本の裏側の情熱の国ブラジルでは今スカッシュが大流行!ブラジルっていえばフットボールアイルトン・セナネルソン・ピケがいた時はF1、グスタボ・クエルテンが世界1にだったテニスやビーチバレーが人気の国だが今はスカッシュ!何故かってそれはニューヒーローが誕生したからさ!



 彼らの名はロベルト・カルジージョとリナウド!次のスカッシュオリンピック代表でメダルの有力候補!



 新堂大空を神様のように崇拝する彼らの部屋には大空のポスターだらけ!



 ロベルト「シンドウ選手が引退して淋しいな!1度でいいから戦いたかった。」



 リナウド「俺はオオゾラさんから勝つなんて夢にも思わないさ!彼は別格だもん!ゴルフの上手い子供がタイガーウッズに勝つようなもんさ!一緒にプレーできるだけでも嬉しいよ!」



 折場寛(おりばかん)「俺の知り合いが全日本スカッシュ協会の理事をしてるんだ今度引退した大空さんと親善試合してもらえるよう頼んでみるよ!」



 リナウド「えっカンにそんなコネがあったんだ早く言えよ!」



 ロベルト「俺のスーパーパワーショットとリナウドの芸術的ショットを神様相手に試したいな」



 折場寛(おりばかん)「実際僕も小さい頃ヒッティング・パートナーしてもらったけど相手してもらうと憧れより早くやめてくれってなるよ!世界のトップクラスがみんな遊ばれちゃうんだから」



 ロベルト「そういえばオオゾラさんの娘のユウコちゃんが全日本の男子のチャンピオンのイトウコウゾウとの練習試合で勝ったらしいな」



 折場寛(おりばかん)「そうなんだよ伊東耕造は世界ランキング10位なのにスコアは9-3、9-2、9-5で陽子ちゃんの勝ちロベルト、リナウドでも勝てないかもね!それに中学生になったばかりの弟が裕子ちゃんより強いっていう噂だよ!」



 リナウド「ゲッ!もしかしてオオゾラさんよりそのボーイに勝たなくちゃメダル取れないんじゃないか!ロベルト練習だ」



 数カ月後ついにロベルトとリナウドが日本に来た!折場寛「森本さんお久しぶりです。大空さんは?」



 「悪いな折場くん!大空体調不良のため日本の秘密兵器に代わってもらうことにしたよ!新堂翼くん12才おそらく今世界NO1のプレーヤーさ!鉄壁の守備力を誇る君でも簡単に撃ち破られちゃうよ!姉の裕子ちゃんや兄の大気くんでも全く歯がたたないんだ!世界1位のフランスのジタンダでもほとんど点がとれないよ!」



 ロベルトとリナウドはこの数カ月で強くなっていた。おそらくジタンダより強い!でも相手が悪かったようである。すでに翼は全盛期の大空に匹敵するレベルだ!やり始めてすぐに強さが分かった世界最高水準の彼らのショットがこともなげにとられてしまい。永遠と終わりそうにないラリー、時間はさほど長くたっていないのにロベルトの足は鉛のように重くなり、心臓が飛び出してくるような苦しさを味わう!ブラジル行きの飛行機の中で



 ロベルト「リナウド俺は夢を見てたのか?」



 リナウド「俺も現実とは思いたくないな!でも夢じゃない!神様を超えるかもしれない小さな怪物に出会ったのさ!」



 森本「あいつらビックリしたろうな!」



 折場寛「僕がビックリしましたよ!大空さんならともかく小学生にコテンパンなんて!」



 森本「あいつらも俺の長年の苦労が分かっただろう!」



 折場寛「彼らは森本さんの全盛期より遥かに強いですよ」



 森本「う〜それは言わないで俺の立場が・・・」



 折場寛「もともとないんじゃありません?」








 森本「・・・。」