新堂翼物語。001
あらすじ
後にスカッシュの神様と言われた新堂大空を父にもつ天才スポーツ選手新堂翼の物語。
新堂翼18才、13才で兄大気を破ってスカッシュ世界チャンピオン、17才にしテニスのウインブルドンチャンピオンになり、中学生の頃に陸上100m、200m、400m、800m、1500m、5000m、10000m、ハーフマラソン、マラソンの日本記録を更新し、高校でオリンピック陸上8冠王になった翼とおじいちゃんを中心にしたお話。
第一章「実家にて」
「おじいちゃんおはよう!」おじいちゃん大好きな翼が起きてきた。
新堂翼18才!昨年おじいちゃんと同じくテニスのウインブルドンチャンピオンになったのだが、普段はどこにでもいそうな男の子だ。今週はATPツアーがないのでコーチの祖父と実家に帰っているのだ。
「翼どうだ久しぶりに俺とテニスで勝負するか?」
「おじいちゃんの技術は凄いけど走れないんだからやめとくよ!でも今でも日本選手権なら優勝狙えるかもね!」
「いいこと言うね!口の悪いバカ息子とは大きな違いだな」
「確かに口は悪いよね!でも父さんはスカッシュ界のスーパースターだもん!」
「まあおばあちゃんの血を受け継いでるから口が悪くて運動神経がいいのは仕方ないな!イテテ」
「誰が口が悪いですって」
「運動神経がいいっていうのも言っただろ」
「おじいちゃんは本当におばあちゃんに弱いね」
「そうだ翼今度バカ息子の大空をスカッシュでコテンパンにしてやってくれよ!あいつ最近というより昔から生意気だ」
「そうだねコテンパンは無理だけどギャフンと言わせなきゃね!」
「裕子、大気、翼がスカッシュ3兄弟って騒がれ始めたことを思い出すな!裕子が日本の男子のチャンピオンに練習試合で軽く勝った時は驚いたけどお前がその陽子や世界チャンピオンより強い中学生と言われてた大気に小学生なのに練習で互角以上に渡り合った時はもっと驚いたな!」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんも本気じゃなかったんじゃない?」
「そんなことないさ!裕子、大気なら世界チャンピオンのジダンダや大空との練習でもあんなに汗はかいてなかったぞ」
「じゃあ久しぶりにスカッシュをしに行こうかおじいちゃん」
「今日は寒いし東京スクエアガーデンなら快適だな!よし行こう!」